「じゃあ、いつもの場所行きますか!」


花純の掛け声で、私達は屋上へ向かう。

いつも鍵が空いているが、

あまり屋上は人気が無く、

3人のたまり場としてはいい場所になっている。


「お弁当おいしい」


「卵焼き交換しよーよ」


そんなたわいもない話をしながら、

この時間を過ごす。

それが、いつもの流れだった。



でも、この日___

同じ時間、違う場所で真綾の運命を変える

出来事の発端が始まろうとしていた。

運命の歯車は、いつ回り出していつ止まるのか。


それは誰にも分からない_______