「小春たちには感謝をしている。今も、昔も世話になってばっかりだ」
翌日、彼の両親のお墓へと行った。
私にとっては半年ぶり、彼にとっては7年以上の時を経ての。
生花を備え、お線香に火をつけてお参りをしていた私にそんなことを仁くんは唐突に言った。
いきなり殊勝なことを言われ、こんな状況に慣れていない私はあたふたと言葉を選び返した。
「お父さんとお母さんにお世話になったかも知れないけど、私は全然!というか、むしろ迷惑ばっかりかけてたし…きっと、お世話代は、私が仁くんにかけた迷惑でおあいこになるよ」
「確かに。小春には手を焼いたな」
「もう!」
やっぱり、彼は私をからかうのが好きらしい。
口をへの字に曲げた私を見て彼は少し笑って、でも、と口をつく。

