『姫、お気付きですか?』 『すっかり【元通り】ですよ』 姫は自分に、手も足もあることを 初めて見てとりました。 「私…あの時…鳥の姿だったわ…」 『姫、大丈夫ですよ』 そうして10の国の彩姫が眼下に見えます。 姫の以前からの友達が 笑顔で迎えました。 「好きなだけ休んでいくといいわ」 ほんのわずかな間、 姫は彩姫と楽しく暮らします。