姫は金の薔薇を眺めてから意を決した様に、少しずつ井戸へ近付きます。 シンは足元に絡み付く様に、つかず離れずに付いて来ます。 ヒスイの様な色が、ゆらゆらと揺れる水鏡に向かい シンをチラッと確認してから、姫はそれを覗き込みました。