あー…緊張した。


男の子とあんなに話したの小学校以来だよ/////。


というか、なんで私の高校知ってるんだろう…


それにしても…かっこよかったなー、理央くん。


「…ず!杏子!!」


「…(ビクッ)ほぇ、どうしたの?理沙ちゃん…」


「どうしたの?じゃないわー!1人でニヤニヤすんなよー!気持ち悪すぎて、皆引いてるし…」


「ひどいよー泣」


ちょっと口調が強いこの女の子は、水上 理沙(みなかみ りさ)ちゃん!

学年で一、二位を争うくらいかわいくて、ポニーテールをしてる。

男勝りな性格が玉に傷だけど…私の自慢の友達です!


「でも、いつもは机に突っ伏してスースー寝てる杏子が、起きてニヤニヤしてるなんて一体何があったの?もしかして…好きな人できたとか?」


「…う、うん///// 実は今日、運悪く満員電車に乗っちゃったんだけど、男の子が助けてくれて高校まで連れてってくれたの…しかも、すっごくカッコよかった」


この時に理沙が一瞬、顔をしかめたのを私は気づくことができなかった…


「そ、そっかー…でもさ、変な人だね。高校まで知ってるなんて、、、気を付けなよ!最近、不審者この辺でも出るって言うし、、、もしかしたら、そいつじゃない?笑」


「そんなことないよー!変なこと言わないでよー泣」