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『まもなく、緑山駅に止まります。お降りの際は…』


あ、もう降りなきゃ…


そう思っている矢先、


「降りるぞ」


グイッと手を引っ張られた


「え、え!?えぇぇぇぇぇえ!?」


彼は私が驚いて変な声を出してるのには気づかないようで、手を引っ張りながらズンズンと先へ先へと進んでいく…


ついには、駅を出て、住宅街を通り過ぎ、気づいた時には私が通っている高校に着いてた。


彼は、パッと手を離し、ニコッと優しくほほえんだ。


その突然のほほえみにドキッとしながらも…

「え、何で私の通ってる高校の場所を知ってるの?」

と聞いてみた。


「さぁ、なんでかな?」

彼はいたずらな笑みを浮かべてそう答えた…