好きになるのは一瞬で

【 水上 理沙side 】


「ちょ、杏子!この人たち誰?!」


杏子は小さい頃から顔はものすごくカワイイのにおっちょこちょいで天然。


いつも、変な虫が寄り付かないようにあたしがずっと守ってきたのに…


「あ、この人たちはね「あ、初めまして!杏ちゃんの友達の水野 翼って言います♪よろしくねー!…えっと…?」


「あ、二人に紹介するね!この子は、私の幼馴染みで一番の親友の水上理沙だよ」


「…よろしく」


あたしは敵意むき出しで言った。


「へー、理沙ちゃんって言うんだー!杏ちゃんの友達でだけあってカワイイね♪」


…うざい、キモい、チャライ


なんなのこいつ。杏子に近づくな!
しかも、こいつ杏子のこと杏ちゃんって呼んでる…。


『杏子に近づく虫けらは全てあたしが駆除してやる!』


この時、私の中には水野翼へのライバル心と杏子を何としてでもこいつらから守りぬかなきゃという気持ちでいっぱいだった。


「俺は結城理央だ。よろしく。」


「…ん。」


こいつは変なかんじはしないけど、一応警戒しておこう。