「写真……撮るんですよね。」
俺は携帯を触りながら、希美さんに確認をとった。
間違っていたら、無駄なファンサービスだし。
余計なことして、マネージャーに怒られるのは 嫌だから。
「え……本当にいいんですか⁉︎」
顔を上げて、希美
さんの方を向くと スゲー目がキラキラしていた。
「だって、何でもする……って言ったの俺だし。
希美さんが、望んだことでしょー⁇」
俺は自撮りアプリを開いた。
「肩、失礼します。」
画面内に2人が入るよう、希美さんの肩に腕を回して 2人の距離を縮めた。
自撮りアプリだから、色々な色相のカメラとかあるから、色んなバージョンで何枚も 写真を撮った。
単に、俺の手ブレが激しくて ちゃんと写ってなかったりしたのも原因だけど。
「あ、俺の携帯で写真撮っちゃったら、俺の写真フォルダにしか 写真 入らないのか……」
大事なところを忘れてた。
ただ、写真を撮りたいだけじゃないよね、てか そんなはずないよね。
撮った写真は保存しておきたいよね。



