「……嫌なら、断っていいけど⁇」
……なんか、怒ってるみたいな口調になってしまった。
でも、仕方ないよな。
そうそう無い貴重な日だからこそ、大切に思う人と一緒に居たいのに。
「私はただ、翔平に休んでもらいたい って思ってるだけ。
嫌とかじゃないけど、無理して欲しくないから。」
「俺が誘ってるんだから、俺の事情については考えるな。
俺が聞きたいのは、希美がどうしたいかであって 俺への気遣いは必要ない。」
「……こんな雰囲気のまま 遊びに行っても、きっと楽しくない。」
ピシャリと言いつけられてしまった。
確かにそう思う。
でも、俺に休んでほしいから、って 俺の誘いを断る理由にはならない。
少なくとも、俺はそう思う。
だから……、希美の本心が聞きたい。
まぁ、今のを本心と言われれば 俺は何も反論できなくなってしまうんだけれど。



