僕はある年の夏の終わり頃に生まれた。
僕は、今自分の事を『僕』と言っているが、僕は『男の子』ではなく『女の子』としてこの世に生を受けた。
そんなにハッキリ自分が生まれた日なんて覚えてはいない。むしろ、全部忘れている。
まだ、僕はその時はこの世に誕生したばかりで周りのことに興味がありすぎて、自分の事なんか気にしてなかったかもしれない。
僕が赤ちゃんの頃の写真をみると、ピンクの服とか女の子っぽいものなどいろいろ身に付けさせられていた。
それに抵抗もない様子。
一体いつから僕に違和感があったのだろうか?
ここからもう一度僕の人生を振り返ってみようと思う。