「くっ…ぷぷっ!」

「……何、お母さん。」

「妖花、あんたね〈今日も呪いますか〉って…ぷっ!」

「いつから居たの、声かけてよ」

「ぷっ!しかも…ドヤ顔でっ!ぷぷっ」

「お母さん…(怒)」

ニヤニヤ笑ってるこの母親は…

「あんたねー、まだまだ半人前なんだから偉そうな事言ってんじゃないわよ?」

「は!そんなの分かってるし」

「ま、難しい事はこの偉大なるお母さんに任せなさい?」

偉そうに。
そう思いつつも無視し、

「それで?今日は呪いの依頼きてるの?」

「ん?あぁ、きてるわよ?知りたい?
水藁」

「はい」
カサッと何枚かある紙を出した。

「早く出してよね、忙しいんだから」

「何よ、いい態度してるじゃない。」

「何か、文句でも?」

「っな!」

顔を真っ赤にしているこの人は
水藁 汐音(みずわら しのん)

「こら、妖花、その態度はやめなさい」

「はいはい」

ばっと水藁が持つ紙を奪い取るようにすると

「もうちょっと優しく扱えないのかしら?妖花様?」

「お黙りなさい」

「妖花、今日の依頼は深刻そうな依頼よ」

「そう…私には関係ないでしょ?お母さん。すぐに終わらせます。」

「ちょっと、妖花?」

ったく、反抗期なのかしらとか言ってたけど聞こえないふりで

「水藁、行きましょう?手伝って」

「はい」

少しため息混じりで返事してきた水藁を軽く睨むと水藁は少し焦っていた。