町人「もうダメだ…」

2人は駆けていた。

兵士「世界が終わる…」

逃げていた。

老人「どこに走ろうとも変わらんよ…」

行き交う人の喪失の声が風切りに聞こえてくる。


この世界には様々な人種が存在している。
人間、魔人、獣人、精霊、ドワーフ…そしてそのそれぞれが国を作り、ロストグラウンドの覇権を賭けて戦争をしていた。

しかし世界は終わろうとしていた。

――それは神の意志で。