「……今日のことは、みんなには内緒だぜ。」
「……そんなになるまで殴られたからか?」
「それもあるけど……みんなに迷惑、かけたくないからな。」
裕也はそれだけ言うと少し笑って見せた。
「ユキ。お前は、俺の友達だよな。」
「ああ。」
「……うん。それだけ。」
裕也が何を言いたかったのか俺には分からなかった。
裕也が家に入って行ってから、俺は自分の家に帰りながら携帯を取り出して裕也に電話をかけた。
裕也は出なかった。
それから裕也は学校に来なくなった。
はじめは怪我がひどいんだと思っていた。
歩けなくなるまで殴られたんだから、それも当たり前だった。
だけど裕也は1週間経っても学校に来なかった。
その間何回も電話をかけたけど裕也は1度も出ることはなく、家に行っても誰もいない。
俺は、ただただ心配だった


