何か、何か違和感がある
何かが違う
数人で1人を囲んでるのは確かだけど、何か違う
そのグループは痛めつけようとして殴ってるんじゃなくて、何か楽しんでいるようにみんな笑ってる
そいつらは高校生には見えなかった。
大学生?でもない気がする
グループはみんな明るい髪色をしているのに、1人だけ黒髪が目立った。
そいつらの足の隙間から殴られてる人がチラッと見えて、俺は驚いて目を見開いた。
あれは……
……裕也……?
「おら、おら!さっさと言えよ、お前のグループはどこの学校なんだ!?」
「うっ……」
裕也の明るい茶髪が蹴られる度に揺れた。
「早く言ってくれないとなぁ?お前、死ぬぜ。」
「言う、と、思うか?」
裕也が地面に座り込みながら挑発するように笑って男達を見上げた。
「死ぬぜ」って言った奴が、イラついたのか勢いをつけて裕也に蹴りをいれた。
「うぁっ!」
思いっきり腹を蹴られたようで、裕也は背中を丸めて倒れ込んだ。


