「うん、分かった。お母さんも温かくして下さいね。風邪でもひいたら......」
『ありがとう。でも病人は自分の心配をしてなさい。...そう言えば、大輝はこの頃帰ってきてるのかしら?』
「今日久しぶりに帰ってきたけど、いつもはあんまり...」
『そう。私達からも少し強く言っておかないとね。あの子は大事な跡取りだから...ごめんなさいね、麻耶。ついこの間お手伝いさんが辞めたばかりで1人にしちゃって。またすぐに新しい人を雇うわ。』
「私のことは心配しないで下さい。ただでさえ...」
何かあった時はいつも1番に心配してくれた。
始め何も出来なかった私のために仕事を休んでまでずっと側にいてくれた。
そんな優しい人達に、これ以上迷惑はかけたくなかった。
周りから何を言われても、私の大切な家族
『...麻耶。いつも言ってることだけど、もっと迷惑かけてくれて構わないのよ。私達も好きであなたと家族やってるんだから。』
(そうだぞー!)って、お父さんが後ろで騒ぐ声も聞こえる。
『あなたは、私達の大切な我が子よ。あなたがどんな子でもそれは変わらない。普通の家庭と同じようなことはしてあげられないけど、必ず幸せにして見せる。私達は家族よ?』
そんなお母さんの言葉に私はあたたかい気持ちになった。
「...ありがとうございます。」
『また電話するわ。お休みなさい、麻耶。』


