不良の俺とクールな後輩


******

麻耶の家には誰もいなかった。



少し揺らすと麻耶はすぐに起きて俺に家の鍵を渡した。




「家、入っていいか?」




「はい、もちろん。部屋、4階なんでそこまでお願いできますか?」




この豪邸、一体何階まであるんだ



そんなことを考えながら俺は鍵を差し込むと家の門を開け、敷地内に入った。



麻耶の部屋まではひたすら階段。



学校も3階までしかないから、久々4階まで階段で上がった。



4階まで上がったところで上を見るとまだ階段は続いている。




「廊下をまっすぐ行って、突き当たりの部屋です。すいません。」




俺は麻耶を背負ったまま廊下を歩き出した。



廊下は長く、綺麗で埃1つ落ちてない。



部屋に着くまでにも幾つか扉があり、全部閉まってたけどきっと中は広い。



俺は突き当りの麻耶の部屋まで来ると麻耶を下ろした。




立つにはしんどいかなと思ったけど、さすがに……女の子の部屋に俺が先に入るのも気がひけるし



まず女子の部屋とか俺初めてだし




「ありがとうございました。」




麻耶はそう言って少し笑ったけど、立ってるのもしんどそうで俺は慌てて肩を掴んだ。




麻耶の部屋はまあ、予想通り広いわけで



一番奥には大きな窓があって庭が見えるし、置いてある家具はいちいち高そうだし……




「両親が、張り切って高い家具を揃えたんです。私の趣味じゃないんで、勘違いしないで下さいね。」




何を勘違いするのかイマイチ分からないけど、まぁいいや。



俺は麻耶をベッドまで連れて行き、麻耶が寝転ぶまで支えていた。