不良の俺とクールな後輩


俺達の濁った緑とは違う、真っ青な特進のネクタイ



麻耶が1週間前の闘争のことを言ってるんだって、俺はすぐに分かった。




「……ああ。」




次会えたら何て言おうか、入院している間ずっと考えていた。



何を言おうか、どんな顔をしようか…



だけどそのうちに人違いなんじゃないかって気になり始めた。



麻耶はあの時俺を見て何も言わなかったから



だけど学校が一緒なところと、あの目は麻耶そのものだ。



そう確信すると、次は本当に会えるかどうかと考え出すようになった。



もういつものように、会えることはないんじゃないか



俺は気付かない間に、麻耶が好きだって自覚してた気がする。



今目の前にいる麻耶を見て、それは確信に変わった。



麻耶は俺達と同じような不良だった。



1年の奴に化け物だって言わせた程、喧嘩も強かった。



だけどその気持ちはなくならなかったんだ




「……怪我、ごめんなさい。」




麻耶はため息をつくと俺の隣に座った。



俺の体が強ばったのが分かったらしい



麻耶は俺から少し離れた。




「ユキ先輩達のグループを攻めるつもりは本当はなかったんです。大輝は先輩達のことが羨ましかっただけ。」




「どう羨ましいってんだ。俺達はお前のグループほど強くないし。」




自分で言いながら、俺はため息をついた。