酒は嫌いだしタバコも嫌
だけどそれをやってるみんなを見て、一緒に騒ぐのが好きだった。
俺は泣かない。
だけど、気を抜いたら泣き出してしまいそうで俺はそんな自分の弱さに笑った。
「だっせ。」
……麻耶は、今何をしているだろう
今までなら廊下とかですれ違うこともあったのに、今日はまったくそんなことはなかった。
麻耶は、なんで不良グループに入ったりしたんだろう。
どんな理由があったんだろう。
もう少しで昼休みが終わりそうになって教室に帰ろうと思ったとき、誰かが中庭に入ってくる音が聞こえた。
あ、なんか懐かしい
麻耶と初めて会った時も、こんな感じだった。
俺が思った通り、しばらくして俺の前に顔を出したのは麻耶だった。
……だろうな
ずっと不良が集ってたこの中庭に、なんの躊躇もなく入ってくるのは麻耶ぐらいしかいない
「せーんぱい!お久しぶりです!」
だけど、俺はその明るさに拍子抜けしてしまった。
「………」
「………」
お互い目が合ってはいるけど何を言い出していいか分からなくて
しばらく見つめあっていると麻耶の目が変わった。
あの冷たくて鋭い、俺の嫌いな目だ。
「…意外だった?」
風が吹き、麻耶の黒髪と青いネクタイが揺れた。


