不良の俺とクールな後輩


「…俺も、2人が一騎打ちしてるところを見た。
神崎先輩は怪我もしてたし、ユキがやられたのを見て動揺したみたいで…全然歯が立たなかった。」




俺が倒れたのを見て神崎先輩は動揺した。



それを聞いて俺は俯いた。



そうでもしないと泣き出してしまいそうだった。




「…これからどうなるんだよ。」




俺の弱々しい声に裕也は首を振った。




「分からない。学校では今まで通りだと思うけど、もう外で集まるのは無理だ。あの公園も使えない。」




もう今まで通りの集まりではいられない。



そんなこと十分分かってたけど、それでも悲しかった。




「…まぁ、とりあえずお前は怪我を治すのに集中しろ。
検査とかですぐに学校来れねぇかもだけど、また見舞いにもきてやっから。」




裕也も辛いはずだ。



それなのにこいつは、俺を見て少し笑った。



裕也は立ち上がった。




「…早く帰ってこいよ。お前がいねぇとつまらねぇ。」




「……裕也。」




裕也が帰ろうとしてたのは分かってたけど、俺が呼び止めると裕也は立ち止まって俺の方を見た。




「……何だよ。」




「麻耶は……?」