不良の俺とクールな後輩


「せんぱ……(ガン!!)」




突然、俺は自分が後ろから何か重いもので殴られたのを感じた。



殴った相手を確認する余裕なんて俺にはなかった。




「いっ…た……!」




うつ伏せに地面に倒れこむと、頭の周りにパラパラと音を立ててガラスの破片が落ちてきたのが目に入った。



殴ったのが誰かは分からない。



周りはみんな乱闘状態で、特定の足音や声なんて聞こえない。



でもビンか何か、ガラスのもので後頭部を殴られたのは確かだった。




(死んだらどうすんだよ。)




そう思いながら、それを言葉にすることは出来なかった。



自分の意識が薄れていくのを感じた。




(死ぬって、こんな感じなのかな。)




それはだんだんと眠りに落ちるような、そんな感じ。



視界はどんどん狭くなって、音も篭って聞こえなくなる。



こんなに楽でフワフワした感じは初めてだった。