不良の俺とクールな後輩


大輝の顔が少し険しくなった。



さっきまであんなに楽しそうに笑ってたのに、もうその面影はどこにもない。




「どういう目だよ。」




「どこか冷たくて、何かを諦めてるみたいな目。」




それを聞いて大輝の表情はもっと険しくなった。




「何かを諦めた…なるほどな。」




「なるほどな」って言うのがどういうことか分からなくて




「てめぇぇえ!!」




俺が聞き返そうとした時、大輝の背後から神崎先輩が現れて大声をあげて突進してきた。



神崎先輩がリーダー的な存在だって分かって向こうのグループで手が空いてる奴は全員神崎先輩に回っていたらしく



大勢を相手にして神崎先輩はもうボロボロだった。



それでも相手のリーダーと一騎打ちの状態に持ち込むために何とか抜け出してきたんだと思う。



襲いかかってきた神崎先輩を軽々避けて、大輝は反撃にでた。



俺達はリーダー同士の一騎打ちに手を出してはいけない。



そんな暗黙の了解はもちろん分かってたけど、それでもボロボロの先輩を見て俺は何もしないではいられなかった。