不良の俺とクールな後輩


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「ああーーー!!腹立つ!」



結局、食堂で昼飯を食べることは出来なくて




俺達は購買でパンを数個買うと、いつものように中庭に出てきた。




「あいつ、1年の時から俺にいちいち文句つけてきやがる!」




「先輩も愛されてますね!」




いらないことを言うから

祐哉は思いっきり神崎先輩に頭を叩かれて「いってぇ!」と叫んだ。




「特進科だからっていい気になりやがって!俺達のこと見下してんだ!」




中庭には俺達3人の他にも何人か、いつもの集まりのメンバーが集っていた。




これはいつもの昼休みの光景だ。




「なんか見てるだけでムカつくんすよね、あの青ネクタイ!」




どこからかそんな声があがって、神崎先輩は大きく頷いた。




「集まりに参加したいって言う青ネクタイもたまにいるけどよ。みんな弱くて使えたもんじゃねーぜ。」




「そりゃそーだろ。勉強ばっかりして来たんだから、俺達とは世界が違うんだよ。」




先輩の1人がそう言うと、みんな一気に静かになって俯いてしまった。