「お前が女子に興味あるなんて!」
「うるせぇ。黙れ。」
「行こーぜ!話しかけにいこーぜ!」
「お前が行ったら怖がっちまうだろ。」
こいつは明るい茶髪、おまけに背も高い。
明らか不良なこいつが近づいていけばあの女子が怖がっちまうだろ
ん?いやでも
俺のときも怖がらなかったから大丈夫なのか?
俺が黙り込んで考えていると、裕哉はわざと聞こえるようにため息をついた。
「分かった分かった。俺はここで見守っといてやろーじゃねーの?」
そう言った裕哉の顔は満面の笑みで
楽しんでることがバレバレ
「お前はもう帰れよ。」
「馬鹿言うなよ。俺が帰っちまったらお前歩いて帰るのか?」
電車か何かあるだろ
そう思いながらも俺はため息をつくと祐也を置いてまた歩き出した。
「頑張れ~!仲良くなれたら俺にも紹介してぇ~!!」
やっぱりそれ目当てか。
もし知り合いになったとしてもぜってぇーお前にだけは紹介しない。