目覚めぬ君に口づけを



私はただただ、目を見張ることしかできなかった。



嘘であって欲しいと、何度も願った。


無事であって欲しいと、毎日神様に祈った。



彼ではなくて、変わりに私だったら―…

そう、何度も悔やんだ。