頭には包帯を巻かれ、 口元には酸素マスクをつけられて、 左手は点滴で繋がれている。 静かな部屋に居るのは、私とこの男性のみで、他に人は見当たらない。 「今日も来たよ…友哉」 薬の匂いが充満しているこの病室に響くのは、私の声とピッピッピという心電図の音だけ。