あなたの世界、わたしの世界

19時半頃になって双子はようやく時計を見た。

「ね、今日って晩餐会に呼ばれてたよね?」

「あー本当だ。いっけないなー忘れてたわ」

双子は慌てて本を元の場所に直し地下を出る。

地下からの螺旋階段を上がったところで志乃さんと出くわした。

「ちょっと二人とも!いったいどこにいたの!?奥様がお呼びよ!」

「はーい………」

双子は志乃さんの剣幕にたじろぎ、さっさとその場から離れた。