あなたの世界、わたしの世界

山のような宿題をさっと終え、双子は地下の書庫へ行く。

そこは双子の一番のお気に入りの場所だ。

誰にも干渉されず好きなだけ書物を読める。

双子は書物に目がない。

自分の好奇心を満足させるものをひどく渇望している。

次から次へと双子は書物を読みあさった。

そのせいで双子は地下の書物を全て読み終えてしまっていた。

それでまた繰り返し読む。

新しい本が入ればそれを読む。

そんな暮らしを双子はしていた。