あなたの世界、わたしの世界

奈穂さんはため息を吐いてから気を取り直し言った。

「とりあえず、もう時間が無いわ。さっさと準備してちょうだい」

「はーい…」

「わかりましたー」

了解の意を伝えて部屋から出ると2人はダッシュして自室に行った。

「それにしてもさーどうして私たちがパーティー出席しなきゃいけないわけ?別に奈穂さんだけでもよくない?」

「多分、将来私たちのどちらかに会社を任せたいんじゃない?」

舞穂の答えに口を尖らせる舞奈。

「どちらか??2人でやりたい」

「奈穂さんが許してくれるならね」

そっけない答えにまた口を尖らせる舞奈だった。