私立逆月学園の図書室。

そこには高い天井までにつづく壁一面に本が並べられている。

天井の中央には豪華なシャンデリアが吊られている。

その真下でソファーに座り優雅に午後を過ごしているのが、この学園で噂されている双子であった。

片一方は年には似合わぬ難しい本を読んでいる。

もう片一方は紙に何かをひたすら書きながら、ぶつぶつものを言っている。

こんな気味の悪い様子が毎日ここでは見られる。

というわけで、ここに近づくものは学園に初めて来た人以外いなかった。