「待って…裏切ってなんかないよ」 「むかつく」 「友達裏切るなんて最低だわ」 「きもー」 「え?…違う……本当に違うんだよ………わたしは…裏切ってなんか」 昨日までの口の聞き方とは耳を疑うほど違くて、 わたしのなかのなにかが壊れていく音が頭の中にでかく響いた 下をむいてしまっている私をちらっと見ながら通り過ぎる奈美が言った。 「もう、あんたハブねー。」