「手おっきかったなぁ…」
「なんの話?」
「わっ!春ちゃん!」
「なにぼーっとしてんの?」
「別にぼーっとなんかしてないよ!」
「ふ〜ん。で?誰の手がおっきいわけ?」
「え、それは…」
春ちゃんだけは私が小沢に恋をしていたことを知ってる。
宇野くんのこともちゃんと言わないとな…
「…まぁはなしたくなったら話してよ。私はいつでも柚花の味方だからね」
「春ちゃーん…」
「よしよし」
…
「へぇ…宇野ねぇ…」
「うん…」
「またあんたは理解し難いとこ行ったねー」
「そんなことないよ!宇野くんかっこいいもん!絶対モテるよ!」
「良いか悪いかわかんないけど、モテないよあの人は」
「なんでわかんの!」
「華菜が言ってた」
「え…じゃあ華菜ちゃんって…」
「違うよ、適当にこのクラスの男子の話してた時に」
「なんて?」
「あいつは暴力的で地味な奴だって」
「暴力?そんなわけないよ」
「あと、あいつアニオタなんじゃないの?アニメ部でしょ?」
「えっ、そうなの?」
「部活も知らないのかよ」
「てっきり、剣道部だとばっかり…」
「あんたのイメージは知らないけどまぁいいんじゃない?柚花がいいなら?」
「うん…」
「私はオタク無理だけど。ってかあんたは宇野のどこをそんなに気に入ったのさ」
「どこって…」
真顔はちょっと怖いのにすごく無邪気に笑うところ。
さり気なく優しいところ。
走ってる姿はキラキラしてて…
「…全部?」
「はぁ、だめだこりゃ」
「だって…」
「ん?」
「好きなんだもん…」
「はぁ、はいはい、そんなにひとりの人に惚れられて幸せ者だねあんたは」
「…」
