『…くそッ、誰か!子供が怪我をしてるんだっ!』
『急げ!血の量が多すぎる!』
慌ただしく走り回る大人達。
それ以来、子供が遊びに行くと度々怪我をして帰って来ることが多くなった。
聞けば皆、最初の子供と同じように石を投げられたり、鉄の棒で殴られ全治1ヶ月の怪我を負った子供もいた。
それを気に、彼ら達の人間への思いが一転。
悪意に憎しみ、そして殺意。
心の奥底にある黒い物がフツフツと湧き上がり、彼らの怒りを膨らませていく。
『これ以上黙ってられねぇっ…』
『俺もだッ』
彼らは生きてきて始めて人間達に驚異の眼差しを向けた。
そしてその日、起こってはいけないことが起きてしまった。
それが
ーーーー悪魔の乱殺…。
逃げ惑う人間。
それを怒りの満ちた目で追い掛け、その能力で次々と殺していく。
それはまるで地獄絵図。

