伝説の少女



「秋くんいる〜?」

「はいはい、どうした?」

「ミラが具合悪いから連れて来たの」

「どれ、御影ちょっとここ座れ」



宮古秋人、学校の保健医で悠理の幼馴染だ。




ピピピっ…



「んー、熱はないな」

「本当に?でもミラね、さっき怖い夢見て泣いてたんだよ」

「ちょっ、悠理っ…」

「おまっ、高校生にもなって怖い夢見て泣くって(笑)子供じゃあるまいし」

「うっさい!//////」


バキッ!



「……お前さぁ、それどうにかなんねぇの?」

「わざとじゃないし、つか宮古が挑発するようなこと言うから悪いんじゃん」




あたしの掌で無残に砕けた体温計


それを見て盛大なため息を付く宮古。