伝説の少女



「ミラ大丈夫っ?」

「え、なにが?」

「だって、ミラ泣いてるからっ」



悠理の言葉に驚いて自分の頬に手を添えると、確かに濡れていた。



「ミラ怖い夢でも見たの?」

「……分かんない」



あれは何だったのか


何処かで見た覚えのある光景だった




「鈴木せんせー!保健室行ってきま〜す!」

「え?あ、あぁ…」



一方的にそう言い、席を立った悠理。



「ミラ行こ!」

「う、うん」



あたしの手を引き教室を出た。