一粒の涙と奇跡


顔に熱が集まっていく。

「おう、じゃあ行こうぜ。」

水海は何事もなかったかのように

教室に向かっていく。

私も水海の後ろを歩いた。

心臓は未だにバクバクしているし、

まだ顔が熱い。

…可愛いって言われただけなのに。

自分に首を傾げながら教室に入った。