一粒の涙と奇跡


時計を見ると7時をさしている。

「ごめんな、遅くまで。

そろそろ空海の親帰ってくるよな。

ごめん。帰るわ。」

駿がそう言って後ろを向くと、

私は駿の服の裾をつかんだ。

「…大丈夫だよ。」

「なにが?」

「…私、両親がいないの。」