一粒の涙と奇跡


私は息を呑んだ。

駿は、

自分の大好きな両親が、

目の前で死ぬのを見たんだ。

それも、自分の近くで…

きっと、

とても、辛かったはず。

なのに普通に周りに明るく振舞っている駿。

私は尊敬した。

誰が、駿をこんなに強くしたんだろう?

その疑問が頭に浮かんだ。

駿は私の顔を見て、

言いたいことを理解したようだ。

そうして、今度は少し微笑んで、

続きを話し始めた。