顔を上げると、 水海がニヤニヤしながらこっちを見ていた。 「仕方ないじゃん。 いいよ、別に。 水が少し捨てれば持てるから。」 「もったいないだろ。 俺が持ってってやるから。」 水海は楽々、ジョウロを花壇まで持っていった。