一粒の涙と奇跡


そう呟いて、

冷凍食品だけのお弁当を広げる。

自然の空気を感じながら食べていると、

隣に誰かが腰をおろすのが分かった。

ゆっくりと横を見ると、

購買のパンを持っている水海がいた。

「よ、またここにいたんだな。」

そう言って焼きそばパンにかぶりついていた。

「うん。

私、中庭が1番落ち着くから。」