一粒の涙と奇跡


「みんな可愛いって!

よかったね、空海!」

流花が私の肩をポンと叩く。

「うん、素直に嬉しかったな。」

静かな教室に私の声が響く。

「如月さん、声も可愛いんだね…」

「やばい、俺この声好きかも…」

またざわめき出す教室。

私はうるさい教室の方が好きだから、

また流花たちと騒いだ。