神人 second story~誕生~

「ナスカさん?」
クロースの言葉と笑顔に、ナスカは誤魔化すように髪を撫でた。
「それはどうして?」
「悪は無いほうがいいでしょう?そうすれば皆幸せに暮らせるし」
「人を殺す事に抵抗は?」
その質問をクロースは溜めずに笑顔で即答した。
「あればハンターになっていません」
「そうね…」
その若さで抵抗が無いなんて、ある意味性格に問題があるな。
「他に質問は?」
「ないわ」
「そうですか」
本当はもう少し聞きたい事があったが、何を聞いても笑顔で誤魔化されそうなので止めた。