「あの子また一人でいるよ~。」

「きゃはっ。友達居ないんじゃない?かわいそ~。」

別に可哀想とかどうでもいい。
一人?だったらなに?一人じゃ何も出来ない臆病な人達。
そっちの方が、可哀想だよ。

あたし、佐久良 零亜は人と付き合うのが苦手だ。けど、そもそもそんなことをしないといけないのか。

今日も一日が終わり、自分の家に帰る。はずが、誰もこない様な暗い倉庫らしき場所に拉致られた。

「可愛いじゃん。この子、オレの物ね。」

「勝手に物扱いしないでください。馬鹿ですか?あ、ごめんなさい、馬鹿じゃなかったらそんな事言いませんよね。と、言うわけで離してください。」

「誰が馬鹿だって?あ¨ぁ?もういっぺん言ってみろ。」

そんなにいってほしいのか、しょうがない。

「馬鹿。」

その言葉が引き金を引いたのか、男はあたしを地面に押し倒した。