中学生になった遥は紅に恋をしていた。
紅とは幼稚園からの幼馴染、しかも家も隣で毎日お泊りに来るほどの仲だった。
ある日の夏遥は薄着で、コンビニに行こうと思ったら、行きなり手を戻され、振り向いたらそこには紅がいた。
「一人じゃ危ないよ」
と紅はそれだけ言って私の手をぎゅっと握りしめた。
私は最初何が起こってるのかがよくわからなくて、あの時のことは緊張しすぎて忘れちゃったけど、1つだけ覚えてることがあるの。
それはいつもより心臓がドキドキしてて、紅のことが改めて好きになったこと。
でも、今の私はあんなことが起きるなんて、想像もついて無いと思う。
