この気持ちは

バレないようにしなきゃ。

絶対に、

絶対に…。





――――誰にも言わない。










✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱

ピンポーン――――


いつぶりか、分からないくらい

久しぶりに、家のインターホンが

鳴った。


久しぶりに、優が

迎に来てくれた。


「よぉ。」

「お、ぉはよ、ございます。」


まって、今の絶対

不自然だった!!!


「お前、なんか変だぞ。

やっぱ、昨日雨に濡れて帰ったから

風邪ひいたのか?」

「あ、うん。そうかもしんない。」


昨日の雨とは打って変わっての晴天。

雲一つ無い

青い空を仰ぎ見る優。


くそう…。

変に意識しちゃうじゃんかぁ…。

君の、

何気ない一つ一つの

行動が

とても格好良く

見えてしまう。




――――恋って、

不思議。