――――夢を見た。


昔の、夢を見た。



優と私は、


とても、幸せそうに


仲良く、笑いあっていた。


まだ、小さい頃の


私達が、


お互いの小さな手を取り合って、


『僕ねぇ、愛美ちゃんのこと


だぁーいすきぃ!』


『愛美もね、優くんのこと


だぁーいすきぃ!』


お互いが、


お互いの頬に



チュッ――――



可愛らしい、リップ音をたてて


キスをする。





これが、


恋だったのか


私にも、わからない。


わからないけど。





きっと、






きっと、








きっと、この時から






















――――君が好きだったんだ。