ただ君だけを。



私は、あの後急いで自室に戻り

向こう側から、何も見えなくなるように

急いで、

カーテンを締め切った。

もぉ、これ以上

君に、

泣き顔を、見られたくないから。



ドスッ――――


ベッドに、勢い良くダイブし、

枕に、顔を埋める。



「私、いつから、

こんなに泣き虫になったのかなぁ…。」



今日何度目かわからない

涙を流した。














絶対に、

好きになんてならない。

絶対に、

好きになっちゃいけないんだ。









好きじゃない。

優なんて、

好きじゃない。

何度も、何度も

自分に言い聞かせるように

繰り返し呟く。


回数を増す事に、

涙が溢れ出てくるんだ。






気持ちが、






溢れそうになるんだ。