「私も帰ろっと…。」

私も荷物をまとめて帰る準備をする。

教室の出口へ向かう途中に

ドアから、ちょこん。と、

誰かが顔を出した。

「愛美ちゃーんっ!」

「…由佳。」

由佳は、私に手招きをする。

「愛美ちゃん、来てきて。」

私は、招かれるままに

由佳の方に向かって

歩き出す。



「あのね、由佳ね…。柴崎くんに

告白しようと思うんだけど…。」





ドクッ――――




まただ…。