最悪な初恋




大学に入って二週間。

驚いた事に学部は違うけど豊も一緒の大学。

嬉しかった。

私はこの性格のおかげで、同じ学部に友達…てか知り合い程度の人は出来た。

だけど心のどこかで疑ってしまう。

だから近すぎず、遠すぎず。一定の距離を保っていた

そんな時、気になる子が出来た。

男の子じゃないよ!私は豊一筋だもん!


内山麻衣子。
可愛くて入学当初からちょっとした有名人。
影のあだ名は《白雪姫》
可愛いのになぜか自信が無さ気で、いつも一人でいる。
ご飯も一人、中庭のベンチで食べている。

気になる。
話してみたい。
どんな子なんだろう?



ある日、声をかけてみた。

「お昼一緒に食べない?」

って。

すごくビックリした顔をしてた。でも一緒にたべる約束をした。

彼女が一瞬、すごく嬉しそうな顔をしてるのが見えた。

早くこの子と話してみたい!

授業が終わるのが待ち遠しかった。