「どうだった?リュウ。私もまだあんまり話した事ないけど、格好良いよね!」

『えぇ?じゃあ豊くんはもう諦めるの?』

冗談っぽく言った。

「そんな事いってないじゃない!ただ一般論を言っただけだよ!」

『わかってるって♪優衣は豊くん一筋だもんね!』

「ちょっと麻衣子!」

ふざけながら講堂へ向かった。


「でも本当にどうなの?リュウ。リュウと豊は人気有るらしいよ?」

席に着くなり聞かれた。

『別に?会っていきなりどう?って聞かれても。』

「前から思ってたんだけど、なんでそんなに奥手なの?」

『男の人は得意じゃないの!ただそれだけ!優衣こそ、誰かに豊くん取られちゃうかもよ?』

「…わかってるよ!」

『大丈夫だって!もっと自信持って♪』


優衣って自分の恋愛に対しては奥手だよな。