「やべぇ、俺これから講義だ!」

「じゃあさっさと行きな!」

豊くんは席を立った。

「うるせぇ!そうだ、麻衣子ちゃんに紹介したい奴がいるんだ。連れて来ても良い?」

「ちょっと!私に許可を取りなさいよ」

「なんでお前の許可がいるんだよ!」

「当たり前でしょ?親友に悪い虫がついたら困るの!」

ナイスコンビ。息ピッタリだ。
…親友?嬉しい!そう思ってくれてたなんて!
親友出来たの初めて!

『二人とも落ち着いて!豊くん、講義行かなくて良いの?』

「そうだった!じゃあね、麻衣子ちゃんにバカ女!」

「さっさと行け!アホ男!」

二人して素直じゃないなぁ。まるでカップルの痴話喧嘩だよ。


「はぁ。私も麻衣子みたいな可愛くて料理上手になりたい!」

『何言ってるの!優衣は優しくて明るいから、友達いっぱいいるじゃん!その明るさ見習いたい!』

「そっか!前向きに考えれば良いんだね♪料理だって練習すれば良いんだし!今度料理教えて?ビックリさせてやるんだから!」

『そうそう!豪華なお弁当作る?』

「当然!絶対に美味しいって言わせる!」

優衣は意気込んでいた。